栗
完全武装された〈キレイ〉な宝
みんなが果肉だと思っている部分は種
栗の木には雌花と雄花があり、受精した雌花が実をつけます。
もともと雌花にはトゲがあり、これが実をつけたときにイガに。
イガは他の果物でいう皮に当たり、その中にある栗が果肉と種です。
一般的に栗の皮だと思われている鬼皮が、他の果物の果肉にあたる部分。
表面の皮(鬼皮)だけむいた渋皮つきのものこそが栗の種なのです。
栗の実を干し、臼でついて殻と渋皮を取り除いたものを
「搗ち栗(かちぐり)」といい、保存食として用いられてきました。
臼でつくことを「搗つ」といい、それが「勝つ」に通じることから、
「勝ち栗」とされ、勝利を祈願する縁起物として戦国武将が戦の前に食べたといわれています。