あおばな|叶 匠壽庵
2024/06/21
大帽子花
露草科の一年草のオオボウシハナは露草に比べると茎が太く、茎丈も約2倍ほど。 太陽が高くなるとしおれてしまいます。青色の2弁の花弁の直径は約4㎝の大きさです。
市の花
滋賀県草津市の花。(昭和 56 年に指定) 古くは万葉集の頃、天智天皇の頃に都が大津京に置かれたとき、多くの大陸文化が入ってきました。 その中に染料の原料としての露草の種があり、花びらからは青色色素をとれますが、着物を染めるには大量の花弁が必要なため、品種改良が重ねられ大津に近くて平野が広がる草津で栽培されました。
染
友禅染の下書きに使われていた草津あおばな。色が鮮やかで、水に溶けやすく、友禅染の下絵を描くのに都合がいいため友禅染の普及とともに栽培が進みました。しかし、着物需要の低迷や農家の兼業化 が重なり栽培農家が激減しているそうです。
健康
食前に草津あおばなを摂取すると、小腸における糖質の吸収を穏やかにし、特に食後に見られる血糖値上昇を穏やかにする効果がある成分が含まれています。昔から子どもの胎毒下しやひきつけの薬として 使用されていました。