萩|叶 匠壽庵
2024/08/29
「萩」を描いた季節の掛け紙のご紹介です。
(お取り扱い(8月下旬~9月末:各店舗、お電話注文、オンラインショップ(9月2日~30日出荷分))
※オンラインショップにつきましては、9月2日(月)出荷分からとなります。
感謝の気持ちやちょっとしたお手土産、季節の掛け紙をそっと掛けて。
萩
秋の七草の一つとされている萩は、だいたい8月から10月まで開花します。「萩」の字は〈秋〉の〈草(草かんむり)〉なのでまさに秋の花ですが、早いものは夏前から咲き出します。毎年新しい芽を出すことから「はえぎ(生え芽)」となり、次第に「はぎ」になりました。
お彼岸
お彼岸におはぎを食べる風習がついたのは江戸時代の頃で、小豆の赤色に厄除けの効果があると信じられていました。古くから邪気を払う食べ物としての信仰が、先祖の供養と結びついたと言われています。「春のお彼岸」に供えるのは、春を代表する花の「牡丹」にちなんで
「牡丹餅」→「ぼたんもち」→「ぼたもち」と呼ばれ、「秋のお彼岸」に供えるのは秋を代表する花の「萩」にちなんで「萩餅」→「御萩餅」→「御萩(おはぎ)」と呼ばれるようになったそうです。
つぶとこし
同じものと思われていた「ぼたもち」と「おはぎ」ですが、実は餡子の製法が違うようです。小豆の収穫は夏になります。秋のおはぎの頃には、採れたてのまだ皮が柔らかい粒を使うため「おはぎはつぶあん」、冬を超えた小豆は固くなり粒のままでは食べにくいということで「ぼたもちは粒をつぶしたこしあん」に。そのことから「つぶあん」と「こしあん」の区別ができたそうです。ただ今は区別しなくなってきているのが現状のようです。
祈りと感謝
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、春の彼岸は農作業が始まる時期で、秋の彼岸は収穫の時期にあたります。
よって春には収穫をもたらす山の神などを迎えるため「ぼたもち」を、秋には収穫を感謝して「おはぎ」を作った、とも言われています。