あも五〇年、丹波大納言小豆と共に、その先へ。
年間100㌧、100万本。
1971年に誕生した「あも」はおかげさまで、2021年で五〇年を迎えました。
あんこと餅。
こんなシンプルな和菓子が代表銘菓として愛されるのは和菓子屋として誉れです。
大粒で香り高い丹波大納言小豆を、餡場職人は銅釜で丁寧に、〝いい〟かげんに炊き上げます。そのふっくら艶やかなつぶ餡を〝とどめるように〟餅と合わせ、作り続けてまいりました。
全国の小豆の収穫量のわずか1%という希少な丹波大納言小豆は、表皮が薄くて口当たりが良く、煮ても腹が割れにくいのが特徴です。その良さを最大限に引き出すには、豆を一定の品質に揃えるのが不可欠。粒の揃った、高品質な小豆があもを支えているのです。
私たちは丹波篠山の老舗 小田垣商店様の熟練職人の目と手選別によってこれを実現しています。農工ひとつを掲げ、生産者と向き合う叶 匠壽庵。これまで小豆の恩恵を受け、小田垣商店様と小豆農家様と共に歩んでまいりました。
丹波大納言小豆年間100㌧、100万本を販売するあも。今後も代表銘菓として愛されるよう、精進してまいります。
これまでのあゆみ
誕生からこれまでを振り返ります
2012年 あも(塩)誕生
当初より人気のお菓子でしたが、叶 匠壽庵の代表銘菓ではなかったあも。しかし、あもにはそれにふさわしいポテンシャルがある、実際に従業員が好きなお菓子の上位にいました。私たちはあもを今一度見直し、販売強化に乗り出しました。
この時、あもの定義をきめました。
一、餅を中心に、小豆で包むこと(切り分けて食べる)
一、棹物であること/直方体型
そして、あもをより楽しんでいただく為に、新たなあもの模索が始まりました。季節限定あもの開発です。塩、紫蘇、栗、黒胡麻…実はこの時、五〇周年記念としてこの度新登場する〈こしあん〉案もありました。試行錯誤の末、誕生したのが「あも(塩)」。
塩があもの甘みや旨味を引き出す、味の対比効果を狙いました。使用する赤穂の塩は、高温で焼き、中の餅もコシを強めに。尖った味にならないよう、まろやかな味になるよう仕上げました。※現在は販売しておりません。
2019年 令月あも(梅酒)誕生
本社 寿長生の郷では約千本の梅の木があり、毎年2月には花を咲かせ6月にはたわわに実がなります。その梅を3年間漬け込み、梅酒「寿長生の郷 梅蔵」をつくります。この梅酒は銘菓「標野」などに使っていますが、あもにはどうか、甘酸っぱい梅が小豆の甘さと合うのではないかと開発が始まりました。
そして、2019年は平成から令和になった節目の年でした。
新元号「令和」が引用された万葉集の句〈初春の令月にして 気淑く風和らぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす〉から「令月」をいただき、「令月あも」と名付けました。
「令和」に込められた〈悠久の歴史と誇り高き文化、四季折々の美しい自然 こうした日本の国柄を次の時代へと引き継いでいく〉という想いは、私たちの農を営み、菓子をつくり、日本文化を伝えていくという理念と通ずるものがあります。
新元号・新天皇即位のお祝い菓子として販売しました。
現在では期間限定で販売しております。商品ページへは写真をクリック↓