チダケサシ 2021/07/14 稲田の脇に咲く淡い桃色。 乳茸刺(チダケサシ)という名の通り乳茸というキノコを採る際にこの花の茎を使ったのだという。ならば乳茸が無ければこの花はなんと名付けられていたのか。 それ以前は別の名で呼ばれていたか。それとも名も無き道端の花に過ぎなかったか。 遠い昔に誰かが付けた名前を呟けば、目の前の風景はにわかに意味を持つ。(むくだい) 花のおはなし