昔ながらの炭作りパート8

昔ながらの炭作りパート8

2021/12/02

朝来てみると煙突の煙がほぼ無色ではないか。
まずいと思い温度を測るが、ここでまさかのハプニング、温度計が壊れた…。こんな事があるのかと落胆するが炭は待ってはくれない、温度を測る方法を探したが200℃300℃にもなる窯の温度を測る温度計はそうそうない。
仕方がないので腹をきめ、感覚で勝負する。ここで通気口と煙突を全開にして火力を上げていき、一気に全ての通気口と煙突を閉じようとした。しかしどうしたことか体感では温度が上がっているようには見えない。これは予想だが今は煙が無色になってしまっているが本来は煙の色が青になると全開にして火力を上げるものだ。しかしそれが夜に来てしまったため炭化が終了してしまって徐々に温度が下がってきている状態が今なのではないかと思った。もしそうだとしたら今はどんどん出来た炭が燃えて灰になっている状態、もしくは全て灰になった後なのではないかと危惧する。その瞬間私の頭の中に「失敗」の文字が浮かんだ。今までの準備が全て無駄になるという喪失感と絶望感でやりきれない気持ちになる。しかし開けてみるまでは分からないのでとりあえず今できることをする。遅いと思うが通気口と煙突を全て閉じる。
あとは3日以上あけて窯を開けてみるだけだ。もう神様に祈ることしかできない。(はやし)

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