第三回 「キレイ」の時間

2021/05/11

今回のテーマは、「キレイ」の時間

 

「いつ開く?」

一度も羽を広げたところを見たことがなかった、三井寺の孔雀。

この春、初めて見ることができた。11年目の悲願達成だ。

孔雀のいる場所は、三井寺境内の閼伽井屋から弁慶鐘を通る裏の高台。

いつもは人気をほとんど感じない所だが、この日は花見客が何組かいる中、孔雀は沢山の目玉模様の見事な羽を、気持ち良さそうに広げ、優雅にゆっくりと、花見客一組一組にみせつけるように方向を変える。
「ジュディ・オングか」と思わずつぶやいた。

 雄の孔雀が羽を広げるのは、雌に求愛するためとのこと。時期は4〜6月で、通常は午前中と夕方に限られるようだが、この時は午後1時過ぎ。やはり花見客へのサービスだったのか?

 

さて、今回のテーマは「いつ食べる?」

同じものでも食べる時間によって違いがあるのか? どうやらいろいろありそうだ。

キーワードは「体内時計」と「時間栄養学」。

人の体の中には、目には見えないたくさんの体内時計がある。本来、体内時計は1日が24時間より少し長く設定されていている。それを日光などの外からの環境によって同調することによって、生活に合わせた24時間に調整しているとのこと。そしてこの体内時計と食の関係について、食事が体内時計に与える影響、逆に体内時計が栄養素、食品成分の効果に与える影響を探るのが、時間栄養学だ。

まだ明らかになっていない事も多いが、現在、この応用から健康な食生活へのメッセージとして「毎日の食事のリズムを同じにすること」「起きてから2時間以内に、糖質とタンパク質を含む朝食を摂ること」「朝食から12時間以内に夕食を済ませ、夕食が遅くなる時は夕食を2回に分けること」「間食は、脂肪の合成を促進させないためには午後3時位までに」などがよいと紹介されている。

 生活パターンが多様化する中、こんな食生活は無縁と思う人も「もしかしたらこれは可能かな?」と思える、ちょっととした事から取り入れてみると、体の中の時計をキレイに整えることができそうだ。

 

 例えば、冒頭の三井寺の花見の続き。

孔雀に感動した後は、微妙寺横のテラスに直行。花見の前にたっぷりのお茶と一緒に、見目麗しい200年間、境内のみで食べられる本家力軒の三井寺弁慶力餅をいただく。三井寺を訪れたときのいつもの習慣だ。

午後2時前、早めの間食。花見の後ではなく、これからの活動のための水分と糖質を先に摂る。

また、力餅は色鮮やかにたっぷりかかった抹茶きな粉も嬉しい。

抹茶ときな粉の栄養価値の詳細は、本サイト「素材のキレイ」に記したが、茶葉を丸ごとの栄養価を持つ抹茶は、花粉症や日焼けが気になる花見の時期の体を守る栄養素の宝庫。そして、豊富なきな粉のたんぱく質と餅のたんぱく質は一緒に取ることで餅のアミノ酸バランスが向上。また、たんぱく質を糖質と一緒の時間に取ることでその吸収を早める。

そして、早めの時間、活動前の間食、は脂肪になりにくい。
「花より(先に)団子」はお勧めだ。

羽を開いた孔雀

 三井寺弁慶力餅

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。