第十四回 レンズマメの「キレイ」

第十四回 レンズマメの「キレイ」

2023/02/17

 「⽇本の⼤⾖」「韓国のキムチ」「スペインのオリーブオイル」「ギリシャのヨーグルト」そして「インドのレンズマメ」。

これらは 2006 年アメリカの健康専⾨雑誌『Health』に掲載された「世界5⼤健康⾷品」。

こう並べると、インドのレンズマメ、他と⽐べて馴染みがない⼈が多いのではないだろうか?

 

 レンズマメは別名、扁⾖(ヒラマメ)ともいい、その名の通り丸く平たい⾖。

学名は Lens culinaris、英語ではレンティル(lentil)。

⽇本での知名度は低いが、レンズマメは、⼈類が⾷⽤として利⽤した最古の⾖のひとつ。

ちなみにカメラなどの「レンズ」はこの⾖の形が由来とのこと。

レンズマメの栄養価を⾒てみると、タンパク質の他、ミネラル、特に鉄や亜鉛とビタミンB 群等、貧⾎予防に⼤切な栄養素を豊富に含むので、海外ではヴィーガン、ベジタリアンにも⼈気が⾼い。

 

 

 ⾵味と⾷感の良さから、インド料理のダル(⾖のスープ)他、ヨーロッパ各地の料理でも、とてもよく使われている。

他の⾖同様、乾物なので、⻑期保存が可能。

かつ⽔戻しが不要で加熱時間も短くて済むので、とても便利だ。

 

 我が家でもカレー、スープ、シチューなどの煮込み料理の定番として⼤活躍している。

料理を作ったその⽇の⾖のプチプチとした⾷感が⼼地いいが、次の⽇の⾖が溶けた感じもまた別の美味しさとして楽しめる。

 

 ⽇本の家庭料理でももっと⼀般的になってもいいと思うのだけれど、使う⼈が多くないようで、扱っている店が少なく、いつも業務⽤スーパーで買っている。

早くみんなが、この栄養価と⼿軽さと美味しさに気がついて、どこのスーパーに⾏っても買えるようにならないかな、と思う。

 

 

 レンズマメ、私は和菓⼦の⾷材としても⾒逃せないと思っている。

例えば「ぜんざい」にするととてもおいしい。

元々エスニック料理として、レンズマメだけのぜんざいもあるが、私は⽢酒と⿊砂糖で作る⼩⾖のぜんざいにレンズマメを加える。

⼩⾖とレンズ⾖、それぞれの⾷感と⾵味が交わり何とも深い味わいに。

さらに、⾖腐で作った⽩⽟を加えると、⼩⾖、⼤⾖、レンズマメ、3つのマメを堪能できる、とても贅沢な⾖三昧ぜんざいになる。

 

 

 まだ寒さも残りながら花粉も気になるこの時期のキレイ対策として、今年はレンズマメを⾷卓に取り⼊れてみてはいかがだろう。

 

 

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「レンズマメと⼩⾖の⾖腐⽩⽟ぜんざい」の作り⽅

 

材料 作りやすい分量

(ぜんざい)

⼩⾖ 250g

レンズマメ 100g

⿊砂糖 150g

⽢酒 150cc

塩 少々

 

(⾖腐⽩⽟)

⾖腐 150g

⽩⽟粉 150g

 

1)⼩⾖は⼀度茹でこぼし、鍋に4〜5倍程度の⽔と⼊れ、途中、差し⽔をしながら、柔らかくなるまで茹でる。

 

2)1)の⼩⾖がある程度柔らかくなってきたところで、レンズマメと⿊砂糖、⽢酒を加え、塩で味を整え、煮えたら⽇を⽌め、味を馴染ませる。

 

3)ボウルに⾖腐を⼊れ、⽩⽟粉を少しずつ⼊れながら⽿たぶの硬さになるまで練り混ぜ⽩⽟を作り、煮⽴った湯に⼊れ上に上がってくるまで茹で、冷⽔に取る。

 

4)器に2)と3)を盛り付ける。

 

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