ぼてじゃこの稚魚
2023/06/30
寿長生の郷にある池のひとつ、通称ぼてじゃこの池。ここでは2008年から「ぼてじゃこトラスト」さんによって、ぼてじゃこ(イチモンジタナゴ)の保全活動が行われています。先日、年に数回されている調査が実施さ
れました。見てください!このオスの婚姻色!とってもきれいで、その場にいたお客様にも興味深く見ていただくことができました。(ちなみに、食べられるの?という質問が多かったのですが、苦みが強く食用には向いていないそうです)
稚魚もたくさん確認でき、今年も順調に繁殖していることがわかりました。
一昔前までは琵琶湖でごく普通にいる魚として親しまれたぼてじゃこは、今や滋賀県レッドデータブック(2020年度版)で絶滅危惧種として名を連ねています。寿長生の郷の池でも、ウシガエルのおたまじゃくしが見られたり、オオカナダモ、ヒシの増加により、ぼてじゃこにとって完全に安心できる場所ではありません。
これからもこの綺麗なタナゴが生き続けられますようにと願い、人の手を入れながら多様な生き物が住める場所として里山づくりに携わっていければと思います。(いけだ)