第十回 ハーブの「キレイ」

第十回 ハーブの「キレイ」

2022/07/19

 ハーブは「野草」「草⽊」を意味するラテン語「herba」が語源。

⾷⽤では、⼀般に葉や茎、花を利⽤するものをハーブ、それ以外の部位を利⽤するものをスパイスと定義している事が多いようだが、もっと広く「⼈の⽣活に有効な⾃⽣植物」と捉えているものもある。⽇本の蓬や紫蘇もその⼀つ。世界にはきっとたくさんの知られざる⼈の⽣活に有効なハーブ達が存在しているはずだ。

 


 私は⻑くアスリートを栄養⾯からサポートしているが、この中でもハーブの⼒をいろいろと活⽤してきた。

 例えば、暑さで選⼿の⾷欲がなくなるこの季節には、選⼿やそのご家族向けに、東南アジアのハーブを使った料理を提案。唐⾟⼦の⾟さとともに、レモングラスやミント等のハーブを少し加えると料理により清涼感が増す。

 また選⼿には、遠征の際に、好みのハーブティのティーバッグを持参する事を勧めた。
 ハーブティのほとんどはノンカフェイン。好みの⾹りのハーブティは、慣れない環境での安眠のために役⽴ち、ホテルの部屋で乾燥しやすい喉の加湿にもなる。さらに煮出した残りのティーバックを浴槽に⼊れると⼊浴剤のかわりにも。

 


 こんなハーブの活⽤⽅法を選⼿に合わせて提案してきたが、これを始めた20 年前、選⼿によって受け取り⽅に⼤きな違いを感じていた。
 ⼤別すると、⼥性選⼿には概ね歓迎されたが、男性選⼿には好まれない事が多かった。
 好まない理由は「知らない味になる」「草くさい」「余計な⼯夫はいらないから」などだったと思う。

 中でも⽇本の選⼿が苦⼿とするハーブの代表がコリアンダー、パクチーだ。
アジアの⼤会ではいつもこの対策が必要だった。「街全体がこの臭いがしている気がして何も⾷べられない」と⾔ってくる選⼿や、取材で⾷べものの好き嫌いを聞かれ「パクチー以外は何でも好き」と答える選⼿がいたくらいだ。
 あれから20 年が経ち、ハーブもずいぶん⾝近になって、この状況はどう変化しただろう?
様々な競技で、世界で戦う選⼿達が増えた今、世界のハーブ達の癖を許容し好きになり、その⼒を⾃らの⼒としているといいな、と思う。

 


 さて、この度、寿⻑⽣の郷<Bakery&Café野坐>の「夏のハーブドリンクフェア」に先駆け、6種類の⾊鮮やかなハーブティ試飲の機会を得た。6種のドリンクは、どれも⾒た⽬の美しさとそれぞれの個性的なおいしさとともに、夏の様々なストレスから⾝を守るためにうれしい成分(詳しくはこちらを参照)が期待できる逸品。
ハーブのキレイをそれぞれ堪能できるので、できれば全種類の飲み⽐べをお勧めしたい。

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