第十七回 おはぎの「キレイ」

第十七回 おはぎの「キレイ」

2023/09/17

 ここのところ、おはぎへの妄想が⽌まらない。
ちょうどお彼岸の前ということもあるのかもしれないが、ここ数年、フラワーおはぎをはじめとする⼩洒落たアートなものから、ボリュームたっぷりなスーパーのお惣菜売り場のおはぎまで、お彼岸に限らずいろいろなところで⽬にすることが多くなったこともある。

 さて私の妄想は何かというと、おはぎの「栄養強化」。

 もともと、マラソンやトレイルランのような⻑時間に渡り運動を続ける競技の選⼿や登⼭家には、おはぎをレース前後の補給⾷としている⼈が⼀定数いる。

 選択の理由を聞くと、⽶と砂糖から炭⽔化物を、⼩⾖からたんぱく質をしっとりおいしく摂れるから、とのこと。

 この場合のおはぎは、携帯しやすく、⼀⼝か⼆⼝で⾷べ切れるサイズが好まれ、保冷剤と⼀緒に、あるいは冷凍したものを⽤意し、解凍を待って⾷べることが多い。

 

 おはぎの餅⽶の部分については、「半殺し?」「本殺し?」その殺し具合には好みが分かれる。おはぎに使う、炊いた(蒸した)餅⽶の潰し具合のことだが、何度聞いても物騒な表現だ。
 同様に、おはぎの餡についても「粒あんか?」「こしあんか?」の好みも分かれる。 レース前ならツルッと⼊った⽅が良いように思うが、⻑い時間の競技や登⼭では、餅⽶も餡も⼝の中での粒⽴ち感を好む⼈もいる。

 

 また⼀番ポピュラーなおはぎは、中に餅⽶、周りが餡、だが、中の餡を餅⽶で覆って、⻩粉をまぶすものも⾒かける。

 栄養的には、⼤⾖の粉である⻩粉が加わることでたんぱく質強化になる。⻩粉の代わりに ⻘のりやごまをまぶせばカルシウム・鉄など、ミネラルの補強になる。あるいは、⼩⾖餡の代わりに枝⾖のずんだ餡で包めば、さらなるたんぱく質強化にもなる。

 
 このようなことを確認していたら、おはぎにはもっと⾃由に栄養強化のバリエーションが考えられるかも、と妄想が⽌まらなくなってしまった。

 例えば、餅に仕込むもの(各種雑穀、⾖製品、⽊の実、ドライフルーツ)、餅⽶を炊く時の⽔分(⾖乳、⽜乳、ココナッツミルク、果汁等)、餡の材料(⼩⾖に限らず各種⾖類、各種穀類)や、その餡に仕込むもの(各種ハーブ、スパイス、調味料、チョコレート)について季節毎、⽤途別の組み合わせを考え始めると、おはぎの可能性が無限⼤!に思えて来る。


 この妄想、キレイプロジェクトで共有して「キレイのおはぎ」をみんなで考えられたら・・・ とまた妄想が膨らんでいく。

おはぎ3個入 

2023年9月20日(水)~9月23日(土・祝)まで

ふっくらと炊き上げた小豆でじっくり蒸しあげたもち米を包みました。皮まで柔らかくあっさりとした近江浅井大納言のつぶ餡と中のやわらかなもち米の掛け合わせが絶妙です。

海老先生より提供

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