この時期コシアブラを取り上げるのは珍しいことかもしれません。この亜高木の魅力は、なんといっても黄葉だからです。私がまだ植物になんの興味もなかったころ、この黄葉にはっとさせられたのでした。父に名前を訊くと、「コシアブラ。油を漉した紙のようでしょう」と教えてもらいました。以来、ちょっと特別な樹です（改めて調べてみると、どうやらこの説は父オリジナルのようです）。前置きが長くなってしまいました。コシアブラの花です。アリンコがたくさん集まっていました。幹を伝って枝を伝ってたわんだ枝先までやって来る、偉いものだなあと思ったのでした。（たんざわ）